2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

魯迅『故郷』より

もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。魯迅『故郷』より 石ころだらけの道を歩いたり、車で走ったのはいつのことだろうか。と、記憶を呼び戻してみても、容易に思い出すことはできません。ナビゲーションの指示にしたがって、き…

山鳥の ほろほろと鳴く 声聞けば

山鳥の ほろほろと鳴く 声聞けば 父かとぞ思ふ 母かとぞ思う 行基 掲示日 H19.8.10 八月は月遅れのお盆です。お盆は亡き祖先の霊を迎えて慰める行事です。 そんなお盆のことばとして行基菩薩の歌をおくります。行基(668~749)は、奈良時代に聖武天皇の帰依…

仏教経典が教えるダイエット

人はみずからを深く思い 量を知って食をとるべし さすれば苦しみ少なく 老ゆることおそく 壽(いのち)ながからん 『雑阿含経』42 掲示日 H19.9.1 今月のことばは、仏教経典が教えるダイエットといったところでしょうか。 釈尊の時代のことです。ある日、コ…

静かに行く者は

静かに行く者は 健やかに行く 健やかに行く者は 遠くまで行く 城山三郎著『静かに健やかに遠くまで』より 掲示日H19.10.1 今月の言葉は3月に亡くなられた作家城山三郎氏のエッセイ集『静かに 健やかに 遠くまで』(新潮社文庫刊)に紹介されていることばです…

生みたての卵掌におく秋の暮れ

生みたての 卵掌におく 秋の暮れ 中川宋淵 掲示日 H19.11.1 今月のことばは、中川宋淵老師(なかがわ・そうえん)(1907~1984)の第一句集『詩龕』に所収の俳句です。老師の略歴を、『現代俳句大辞典』(三省堂刊)から引用してみます。山口県岩国生まれ。…

吉日に悪をなす

吉日に悪をなすに必ず凶なり 悪日に善を行うに必ず吉なり 吉凶は人によりて日によらず 徒然草91段 掲示日H19.12.1 晩秋のある日、ある場所で同行の先輩と世間話をしていました。その方とは年に数回会いますが、格別親しくもないけれど、敬遠するなかでもない…

自己を護れ

自己護る者は 他の自己をも護る だから 自己を護れ (増支部経典Ⅲ) 掲示日 H21.1.15記録をとることは大事です。でも、記録を残しただけではだめで、整理しないと、ちりぢりバラバラになって、わけがわからなくなってしまう。 寺の片隅にある伝道掲示版を書…